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ある特別な日の日記

 こんばんは。アルテミスです。

 今この文を書いているのは9月30日の21:30.丁度フロムゼロが2周年記念企画の前夜祭で盛り上がっている時です。

 本来ならメンバーとしては参加すべきだったんですが、今日はどうしても外せない予定とダブルブッキングして、そっちを優先して未だに東京都にいます。

 何を隠そうスターウォーズEpisode4、新たなる希望のシネマコンサートを東フィルがやると聞き、前夜祭の存在と悩んだ末にこっちを取りました。

 別に行かなくても死ぬような用事ではないのですが、多分行かなかったら一生(大袈裟)後悔すると思い、他の皆に謝って観に行きました。

 で、このためにわざわざ東京に行き、しかも大事な生放送からエスケープしたので流石に少しはためになることをしようと、今ブログに今日の日記みたいな形で書いていこうと思います。

 

 東京に着いたのは大体昼前くらいでした。開演が18:30なので全然もっと後でも良かったんですが、折角一日自由時間ができて、東京まで足を伸ばすんだからゆっくりしようと思って早めに出てきました。

 それで昨日(29日)公開の映画「沈黙の艦隊」を観ました。もっと東京らしいことすれば良かったんですが、別に東京まで来て会う人もいないので、時間を有効活用しようと映画館に行ったわけです。多分今日くらいしかのんびり映画見る時間も無いだろうからね。

 

 映画の感想。

 ハンターキラーとか見た事あったんですが、個人的には一番好きな潜水艦アクションでした。映像的な迫力という意味では他にも優れた作品はあるのでしょうが、日米を取り巻く安全保障環境や政府の思惑、米国のプライドなどが入り乱れた複雑なポリティカルサスペンスは中々重厚で私好みの映画でした。

 単に兵器の力で殴り合うだけでなく、心理戦、外交戦も混ぜ合わせた戦いは質感があって良きです。アメリカ第七艦隊の登場シーンは海軍オタクとしては鳥肌が立ちました。やっぱりニミッツ級は最高だぜ!

 ただ最後に大量の謎や伏線を残したままにおわってしまったのは消化不良感ありましたね。多分続編が作られるものと期待しますが、折角カッコイイ戦闘シーンを観ても物語の本筋が見えてこないからそこは疑問符が付きました。これで終わりとかじゃないと祈ります。。。

 あとヒロイン的な感じで予告に出てた上戸彩の出番が無さすぎてビックリした。彼女も今後の続編でキーパーソンとして活躍できるんでしょうか。

 

 さて、映画観て小腹も空いてって感じだったので京橋辺りのカフェでお茶しながらちょっと小説書き進めて(映画を観るとインスピレーションが下りてくるんですよね。だから観に行くときはパソコン携帯するようにしてます)、そこから有楽町まで2.30分くらい歩きました。気温28度くらいあって多少はマシになってましたが歩くと暑かったっす。


今回コンサートの会場が東京と有楽町の間にある東京国際フォーラムだったので、その近くまで行きました。

 有楽町に着いた時一時間くらい空いてたのでその辺の飲み屋でジントニとかウィスキー引っかけて、ついに念願のスターウォーズのシネマコンサートを観るために国際フォーラムへと向かいました。

 

 私にとってスターウォーズは、全ての始まりと言える作品です。幼稚園生の時にたまたまEpisode5を観てからスターウォーズを通じてミリタリーに興味を持った、そこから歴史や政治に興味を持った、映像作品に、音楽に、小説に…今の私の全ての原点があの映画にあると言っても全く過言ではありません。

 キリスト教徒にとって聖書は絶対神聖かつ根源的な書でしょう。私にとってはスターウォーズが聖書のようなものなんです。

 なので私にとってのスターウォーズはもう好きとかお気に入りとかそんな次元の話じゃないんですよね。分かりますか?(厄介オタク)

 因みにマーズやいーじすと最初知り合ったのもスターウォーズという作品を媒介にしてのものでした。だから本当に全てはスターウォーズが起源なんです。

 

 そのスターウォーズの一番最初の作品が現在のEpisode4なわけです。現代から見たら映像が古いとか、演出がチープとか、オビワンとヴェイダーの殺陣がとか、もうそんなのどうでもいいんです。私の起源のそのまた起源なので、良い悪いとか言うレベルで語る話じゃない。

 それが今回映画に合わせて東フィルが全ての楽曲をフルオーケストラで演奏する。こりゃあ行かなきゃ一生後悔するって思っても無理はないでしょ?

 

 管楽器が高らかに鳴らす生演奏のファンファーレに合わせて画面いっぱいに映し出される黄色い「STARWARS」の文字。

 この2時間のために1万円払って集まった本物のファン(スクリーンでEP4を見た人が沢山いた)数千(万?)人から飛び出す拍手と歓呼の声。

 弦楽器が美しく奏でる清流の如く流れるBメロ(って言えばいいのか?)。スカイウォーカーのテーマがこれでもかと威風堂々と鼓膜を叩く。

 

 こりゃ感無量ですわ。文章に書き起こせないもんこの感動を。

 こうやって静かに座って耳を傾けるだけで幸せになれるものを持てたことは、中々幸せなことだと思います。

 2時間の間CDカセットやスマホで何回も聴き直したあの曲たちが東フィルの生演奏で流れる至福の時間。本来のEP4のものからコーダが改変されたエンディングが終わり、雪崩か破砕流のような拍手がホールを満たした時、自分が2時間もこれを観ていたことを忘れるかのような一瞬の幸せでした。

 

 …と席を立った瞬間現実は襲いかかってくるもので、0時からのフロムゼロ24時間生放送には流石に間に合わなければならず、流れ出す油のような人の流れに混じって国際フォーラムを出ると東京駅に向けて地下道を全力ダッシュ。どうにか帰りの列車に滑り込み、今これを書いています。

 

 以上、9月30日のアルテミスの日記でした。どうにか0時までには帰れるといいな。