· 

太平洋岸自転車道4日目

鳥のさえずりで目が覚める。昨晩はネカフェ泊まりで疲れが溜まってたらしい。


寝坊した。


だがまぁ待ってほしい。この旅に計画というものはゴール以外存在していない。

とりあえず朝食を摂りながら今日の目的地を決めることにした。


今いる戸田は、沼津市に入っていた。そのため昼に沼津港でご飯を食べようと思い、その計算から夜は静岡市にはついておきたかった。静岡はお世辞にも大都市圏と比べて栄えているとは言えず、泊まれるような場所が他になかったからだ。


朝食のパンにバターを塗り、優雅な気分で朝を過ごしていた。朝の戸田漁港は昨晩とは違う表情を見せており、また来ようと思わせるほどの景色だった。


さて、昼ごはんを沼津港で食べるといったな。


あれは嘘だ。


というか意外と沼津港までが遠くてランチタイムを逃した。ただ沼津の魚介は食べておきたかったため、まだやっている海鮮丼の店に入った。ここでは日替わりの魚が出てきて、聞いたことがないような魚が出てきた。味は新鮮で脂が乗っていて、間違いなくこの旅トップレベルで美味しかった。


さて、静岡市に行くには国道1号線沿いが一番メジャーだ。ただ注意したいのが国道1号線は自転車が通れないところもあり、その標識を見落とすと速度60は出ているダンプの横を走行することになる。一度何も知らずに標識を見逃し、三途の川を渡りかけた気分だった。


何はともあれ今回は無事に静岡市についた。やっぱり静岡で食べなきゃいけないものは、


さ わ や か


でしょ。お腹が空いていたので思わずげんこつハンバーグを2つ頼んでしまい、傍から見れば1人できたデブの変質者だろう。羞恥に耐えつつも、平らげて店を出た。明日はどこまで行こうかという考えを巡らせながらネカフェで休むのだった。


次回一番長い日