アザミ:ゆっくりアザミだよ
魔理沙:ゆっくり魔理沙だぜ
魔理沙&アザミ:真・アザミ随想録(しん・あざみえっせい)のお時間、はーじまーるよー
アザミ:さて魔理沙、今回は前回の続きから話していくわよ
魔理沙:前回?なにか話してたか?
アザミ:いや忍たま乱太郎の話してたでしょ!!
魔理沙:すまんすまん、そういえばそうだったな
アザミ:まあ、1ヶ月も期間が空いたらそりゃ忘れるわよね……
アザミ:そういえばついこのあいだ、忍たま乱太郎がアニメ放送30周年を迎えたのよ!
魔理沙:おー!おめでとうございますなんだぜ!
アザミ:30周年ということで、アニメでは乱太郎、きり丸、しんベヱが忍術学園に入学してすぐの話を放送していたわよ!
魔理沙:なるほど、ファンにとっては嬉しい内容だな
アザミ:初対面ということもあって、乱太郎が礼儀正しくきり丸やしんベヱのことを君付けで呼んでてすごく新鮮だったわ
魔理沙:ほうほう
魔理沙:そういえば、忍術学園ってどうやったら入学できるものなんだ?やっぱり入学試験があるのか?
アザミ:ふふふ、気になるかしら?
魔理沙:もったいぶらずに早く言うんだぜ、文字数多くなったら読みづらい
アザミ:あっ、はい
アザミ:結論から先に言うと、忍術学園に入学試験は無いわよ
魔理沙:そ、そんなたくましい奴がいるのか!?一体誰なんだぜ
アザミ:きり丸よ、摂津のきり丸
魔理沙:きり丸って、あの小銭大好きでドケチなきり丸か?
アザミ:そそ、そのきり丸ね
魔理沙:なんでまたそんなことを。ご両親は払ってくれないのか?あっ、まさか忍術学園に通うこと自体を反対されてるとか?
アザミ:魔理沙、きり丸にご両親は居ないわよ
魔理沙:……え?
アザミ:きり丸は戦災孤児。つまり戦によって家族を、そして家や育った村も焼かれて失っているわ
魔理沙:えっ、そ、そんな……
アザミ:彼は忍術学園に入学するためのお金も、入学後の学費も全て自分で働いて稼いできてるの
魔理沙:偉すぎるんだぜ
アザミ:まったく、学費払わずに大学を辞めたどこかの誰かさんとは大違いね!
魔理沙:…………いやそれお前だろ
アザミ:それはともかく
魔理沙:話逸らしやがった!
アザミ:忍たま乱太郎(落第忍者乱太郎)はこういうその時代ならではのハードな設定もあるのよね
魔理沙:ん?あれ、もしかして、きり丸がとても小銭好きでドケチな性格なのって……
アザミ:そうね、彼は生きていくのにお金が何よりも大事だってその身で痛いほど分からされてきたんだと思うわ。担任の土井先生に「自分の命とお金、どっちが大事なんだ」と問われ、お金と即答するレベルよ
魔理沙:ひえぇ、でも自分の命が無ければそもそもお金も必要なくなるんだぜ
アザミ:まあこれはあくまでもギャグ漫画だからね。見てる側がいちいち変にシリアスな方向に捉えてしまうのは、面白楽しく歴史を伝えたいという先生の意図から離れちゃう気がしてアレなんだけど……
魔理沙:そ、そうだっな
アザミ:でもこれは仕方ないわよね!愚かなオタクの“性”よ!
魔理沙:開き直りやがった!
アザミ:ちなみに皆大好き土井先生も、きり丸と同じような境遇で育ったからこそ長期休暇の間はきり丸の面倒を見てるのよね
魔理沙:なんなんだその、オタクがヨダレたらして食いつきそうな話は
アザミ:これはもう気になったら自分で調べてほしいわね、アニメの「土井先生ときり丸の段」や原作の方から出てる小説「ドクタケ忍者隊 最強の軍師」を履修するだけでも土井先生ときり丸の印象がグッと変わるわよ
魔理沙:小説も出てるのか、すごいな
アザミ:……正直、まあまあエグい話よ。多分小学生が読んだら性癖ねじれる子とか出てくるんじゃないかしら
魔理沙:うおおお!気になるんだぜ!!
魔理沙:てかこんなに設定もりもりにされて人気もありそうなきり丸が主人公じゃないのはなんでなんだ?乱太郎にもなにかあったりするのか?
アザミ:特に無いわよ
魔理沙:えっ
アザミ:……と言うと語弊があるわね。乱太郎にはきり丸みたいな重い設定は無いけど、主人公らしい強かな優しい心があるのよ
魔理沙:なるほどな
アザミ:これは私の勝手な、超個人的解釈だからふーん程度で聞いてほしいんだけど……家族もいなくて常に自分でお金を稼がなきゃやっていけないきり丸に対して、いつも一緒に行動してるしんベヱって実はかなりの大金持ちなのよね
魔理沙:そうだったのか!いやたしかに、見た目からしてかなり裕福そうだな
アザミ:そう、だからたまに価値観が合わなくて喧嘩することもあるのよね。しんベヱは実家が裕福で、美味しい物たくさん食べて健やかに育ってるから、きり丸の気持ちが分からなくて無神経なことをしがち
魔理沙:ええ?よく仲良くなれたな
アザミ:きり丸もきり丸でドケチ過ぎるがゆえに結構キツい物言いをしちゃうし……でも、その2人のバランサー的存在が乱太郎なのよ
魔理沙:おお!
アザミ:乱太郎という存在が居なければ恐らくきり丸としんベヱは仲良くやれていないし、そうなるときり丸としんベヱを抱えてる一年は組のメンバーも雰囲気が悪くなっていくだろうし。
魔理沙:たしかに、乱太郎という光属性がいるからこそ物語は整えられていくんだろうな
アザミ:そうね、乱太郎は居なきゃいけない存在よ。(まあ、そんな乱太郎が学園長に叱られて忍術学園から出ていってしまう話もあるけど……この話はまた今度になりそうね)
アザミ:だいぶ長くなってしまったわね、キリもいいしそろそろここで終わりにしましょうか
魔理沙:そうだな!忍たま乱太郎のことが色々知れて面白かったんだぜ
アザミ:そう言ってもらえると嬉しいわね。アニメ放送30周年を迎えて今ちょうど31シリーズが放送されてるけど、原作者の方が「友情」をテーマにプロットを書いたストーリーもやってくれるらしいからぜひチェックしてみてほしいわ!
魔理沙:それは楽しみなんだぜ!
アザミ:それじゃあ皆様……
魔理沙&アザミ:また見てね!!
アザミ:もうこの形式やりません笑