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新・アザミ随想録【第4話】

真・アザミ随想録【第4話】



アザミ:ゆっくりアザミだよ

魔理沙:ゆっくり魔理沙だぜ


魔理沙&アザミ:真・アザミ随想録(しん・あざみえっせい)のお時間、はーじまーるよー



アザミ:さて魔理沙、今回は忍たま乱太郎について話していくわよ

魔理沙:忍たま乱太郎か、懐かしすぎるんだぜ!しかしなんでまた忍たま乱太郎なんだ?


アザミ:前回のブログで“小学校”というワードが出たでしょ?

魔理沙:ああ、小学校の時好きだった男子が何度も夢に出てくるって言ってたな!何度聞いてもキツいメンヘラの話だぜ

アザミ:き、キツいって酷いわね!一応小学校の頃は楽しくやっていたのよ


魔理沙:ふぅん……

アザミ:うわ全然信じていない目をしてる!


魔理沙:そんなことより、その“小学校”というワードから何故忍たま乱太郎の話になるのか知りたいんだぜ

アザミ:そ、そうね 魔理沙は忍たま乱太郎のキャラクターは覚えてる?

魔理沙:キャラクターか?まずは主人公の乱太郎だろ?ドケチでお金大好きなきり丸、あと食いしん坊でいつも鼻水たらしてるしんベヱもいたな

アザミ:うんうん


魔理沙:あとは頭がデカすぎていつも後ろに倒れてるドクタケ城のドクタケ忍者隊首領、冷えたチンゲン菜……

アザミ:稗田八方斎(ひえたはっぽうさい)ね!?魔理沙、そのボケ方はそれなりに忍たま知ってるんじゃないの?

魔理沙:いや普通に間違えたんだぜ

アザミ:えぇ?だとしたら忍たまの素質あるわよ…… で?覚えてるのはそれだけかしら?


魔理沙:他のキャラクターか?うーん、あ!そういえば時々話題にあがる、『皆の初恋の相手は誰?』みたいなランキングで土井先生がいつも上位にいたな

アザミ:そう!幼女の初恋キラー、土井先生よ 

魔理沙:ああそうか、先生って呼ばれてるんだから忍たまって学校が舞台の話なんだな

アザミ:ええ、本当に小さい時にしか観たことなかったらあまり覚えてないと思うけど、忍たま乱太郎は主人公の乱太郎たちが立派な忍者になることを目指して忍術学園で勉強する、という内容のアニメよ

魔理沙:なるほどなんだぜ


アザミ:ちなみに今年テレビアニメ放送30周年を迎えるわよ!

魔理沙:30周年!?結構な長寿番組じゃないか?

アザミ:そうね、NHKで放送されているアニメのなかでは最長寿作品よ!そういえばおじゃる丸は去年25周年だったわね


魔理沙:そういえばおじゃる丸の25周年アニメが結構話題になってたな!たしか17歳のおじゃる丸が出てきたんだっけな

アザミ:【ヘイアンチョウ鬼神決戦】の回ね?実は観逃しちゃってるのよね、悔しいわ……魔理沙は観たの?

魔理沙:……Twitterで観た

アザミ:なんだこいつ 

魔理沙:忍たま乱太郎が学園モノだからトークテーマに選んだのは分かったが、一体何を話すんだ?たしかにほのぼのしていて癒されるとは思うが、NHKで放送されている子ども向けのアニメだし特に深い話は無さそうなんだぜ

アザミ:まあまあそう言わないで

それに忍たま乱太郎は皆が思ってるより意外とシビアな内容なのよ


魔理沙:そうなのか?そんなシビアだった記憶は無いし、それに忍術といっても突然ドロン!と消えたり手裏剣投げたりしてるだけなんじゃないのか?

アザミ:そんなことないわよ ちゃんと歴史的資料を基にして当時存在していた忍術だけをやっているわ

あと魔理沙!これはとても大事なことなんだけど

魔理沙:な、なんだ?



アザミ:手裏剣は“投げる”じゃなくて“打つ”よ

(まあ分かりやすい表現は“投げる”だけど……)



魔理沙:お、おう……そ、そうなのか


アザミ:そもそも忍たま乱太郎にはちゃんと原作の作品が存在するわ

魔理沙:そうなのか!?てっきりNHKのオリジナルアニメだと思ってたんだぜ


アザミ:忍たま乱太郎の原作は、朝日小学生新聞で連載されていた『落第忍者乱太郎』という漫画よ

魔理沙:ら、落第!?なんだかこの時期にはあまり聞きたくない縁起が悪いワードだな

アザミ:どの時期でも聞きたくないわよ


アザミ:その落第忍者乱太郎の作者である尼子騒兵衛さんは、子ども向けだからこそ真剣にちゃんと歴史を伝えたいという思いでこの漫画を描いてくださったわ

だから時代考証はかなり正確だし、アニメ忍たま乱太郎もその意思をちゃんと引き継いでくれているみたいね


魔理沙:いい原作者さんなんだぜ!

でもそういえば乱太郎たちがサッカーボールを蹴っていたり、バレーボールが出てきたりしてなかったか?


アザミ:アレは子どもが見ても「当時絶対そんなものは無かった」と分かる“ウソ”だからいいのよ

魔理沙:いいのか!?


アザミ:なんなら時代錯誤なモノなんてバンバン出てくるわよ でもこれはあくまでも子ども向けのギャグ漫画!漫画を読んでいる、アニメを観ている子ども達が楽しめることが一番だからね

魔理沙:たしかに ただ正しいことをガチガチに伝えるだけじゃ面白みはないよな


アザミ:この作品の舞台は室町時代末期だから安土桃山以降のモノを出すのは禁止されてるわ

魔理沙:ほうほう

アザミ:過去に誤って“寛永通宝”、つまり江戸時代に流通したお金をアニメに登場させてしまって尼子騒兵衛さんのご指摘で修正されたことがあったのよね

魔理沙:なかなかの徹底ぶりなんだぜ!

たしかにそういう話を聞くと、アザミが最初に言っていた“意外とシビア”っていうのが分かるな


アザミ:シビアなのは時代考証の点だけじゃないわよ

魔理沙:おっ、他にもあるのか?早く教えてくれ!

アザミ:魔理沙、なんだかんだ言って忍たまのことが気になってるわね?いち忍たまファンとして嬉しい限りだわ!でも今回はここで一旦おしまいよ

魔理沙:なんでだよ!!



アザミ:これ以上話すと次回のブログで話すことが無くなるからよ



魔理沙:こ、狡い奴……

アザミ:ということで続きは第5話までおあずけ!

魔理沙:仕方ないな、来月の更新までゆっくり待つことにするぜ

アザミ:それじゃあ、皆様……


魔理沙&アザミ:また見てね!!