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星々の恵み

やあみんな

最近気温が高くなってきて暮らしやすくなった気がするマーズだよ。

気付けばもう3月。時間が過ぎ去るのは早い。

これから少しずつ暖かくなって、生き物たちもより活発に動き回るようになる…のかな?多分。

春まであとすこしですなぁ。


そういえば、この前のブログで

「銀河系に存在する人類と交信可能な地球外文明の数」を計算するフランク・ドレイクの方程式を紹介したね。

その中で、「一つの恒星系がもつ生命が存在できる惑星の平均数」というものがあったのを覚えてるかな?この平均数が多ければ多いほど、この銀河には地球のように生命(知的かどうか関わらず)が発生する可能性のある惑星が多いことを意味する。その分、我々のまだ知らない生命、生態系といった自然が、今まさに息づいている訳だ。

映画『アバター』みたいに。


あ、あと続編のアバターめっちゃおもろかったよ。ウェイオブウォーターってやつ。みんなも見てみてね!(ジェームズキャメロンの回し者)


さて、こっからようやく本題?なんだけど、

実際『生命が存在できる惑星』ってどんな惑星なんだろうね?


地球と同じように生命が発生するのに必要な、

『普遍的な条件』が分かれば、あとはその条件に見合う惑星を銀河中探し回る事で、自然豊かで将来人類が移り住むことのできる惑星も見つかるかもしれない。そう考える人は決して少なくないんじゃないかな。


そこでマーズ君、その条件をサクッと調べちゃいました!その条件は以下の四つ。


・適切な温度

・気体の酸素

・液体の水

・磁場


この四つが揃っていることが重要だ。これら四つが全部揃ってない惑星はまず生命の発生する可能性はかなり低いと見ていい。ちなみに、惑星がある程度大きくて、そこそこの重力を持っていることも重要になったりする。

逆にこの四つが十分揃っているのが、今俺と地球人のみんなが住んでる『地球』という訳だ。


適切な温度というのは、これはそのまま地球の温度が当てはまるだろう。一部の極限まで厳しい環境(雪原や砂漠)を除いてこの星の気温はだいたい数度〜二十数度を一年を通して行ったり来たりしているはずだ。あんまり暑すぎたり寒すぎたりしたら、生き物にとっては快適とは言い難い。


次に気体の酸素、これも生命が生き続けるのに必要な物質だ。酸素がなければ生き物は呼吸ができないのは当然のこと。


さらに液体の水、地球の偉い科学者たちは地球上最初の生命は海から始まったと考えているらしい。その仮説が正しければ、地球のように液体の水がある星は生命発生の可能性がかなり高いといえる。


最後に磁場、これはかなり重要だ。忘れがちだが、地球は自身の核である巨大な液体の鉄の流れによって強力な磁場を作ってる。つまり地球自体が一種の巨大な磁石な訳だ。これがもしなくなれば、太陽光に含まれる紫外線がガッツリ地上に降り注ぐ事になる。

今地上に降り注いでいる紫外線はその大部分が地球の磁気やはるか大昔に植物が生み出してくれた酸素、そしてそれらを含む大気によって侵入を防がれてる。だから今の紫外線はせいぜい美容の天敵ぐらいの存在でしかない。ここでさっきの気体の酸素が重要になる。

だが大気と磁場が無ければ、紫外線は美容の天敵から生命の天敵となって、容易く動植物を根絶やしにしてしまう。

ちなみに磁場の発生する星はある程度大きくないといけない。大量の大気を地表に留めるのにも自身の大きさから発生する重力が必要だ。


繰り返しになってしまうけど、こうした四つの条件と程よい重力が揃った地球はかなり幸運な惑星だ。これらの条件のうち三つ、適切な温度と気体の酸素、そして液体の水がバランスよく整う位置は俗に『ハビタブルゾーン』と呼ばれる。


このゾーンは太陽から近すぎず遠すぎない絶妙な位置を示している。地球はまさに太陽系のハビタブルゾーンに位置する惑星であり、これ以外の太陽系内惑星はひとつもない。みんな太陽に近すぎるか、遠すぎる位置にいる。


あくまで、あくまで俺の考えだけども、正しいという確信は持てないけど、生命が発生し繁栄するプロセスは次のようになるんじゃないかな。


とある星系の恒星を公転する、ある惑星がハビタブルゾーンにいる。近すぎず離れすぎてもいないので、その星は程よく暖かくなり、水は液体の状態でいられる。

この時酸素があるにしろないにしろ、適切な量のなんらかの大気があれば温度はさらに安定するかもしれない。

そして水が長い長い間液体でいてくれれば、そのうち水の中で特殊な化学反応が起きて生命が誕生するかもしれない。

生命が海の中で進化すれば、そのうち植物のようなものが現れて、光合成によって酸素を生み出すかもしれない。

その酸素や大気がその星の持つ大きさから発生する重力に捉えられ、同じく星の大きさのおかげで発生する磁場と力を合わせて紫外線を防いでくれるかもしれない。

そうすれば、地上は酸素と適温と紫外線の少ない、未来の地上の動植物にとって理想的な繁殖地になる。という訳だ。


…なんだか気の遠くなるような話だね。

この地球は非常に複雑で絶妙なバランスの元

途方もない時間をかけて、ゆっくりと生命を育んでくれた訳だ。

地球すごい(小並感)


嬉しい事に、実はハビタブルゾーンにある惑星、つまり恒星から近すぎず遠すぎない惑星は結構見つかってる。アメリカのNASAが宇宙望遠鏡「ケプラー」から集めた研究データから推定した値によると、ハビタブルゾーンにある、しかも液体の水が地表に存在する惑星が3億個もあるらしい。


遠い遠い未来、地球の人々が宇宙に進出する時、この3億個の星々が、新たな故郷になるのかも…

なんてね。


そんなわけで(?)また次回まで、さらば!